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クラシックは良いが、他のジャンルの音楽を楽しめない


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 ----- Original Message -----
 From: info@rosenkranz-jp.com
 To: "H.K"
 Sent: Tuesday, May 28, 2002 12:14 AM
 Subject: 口座をお知らせします


 H.K様

 この度ご試聴いただいた製品で私が表現しようとしている音と、H.Kさんからのご報告にはすれ違う部分が多く出たみたいですね、ステレオとは本当に厄介なものですね。

 ただスパイクだけでもお気に召す音になったことは、少しでもお手伝いが出来て先ずは一安心しております。

 又何かありましたらどうぞ。

 スパイクの代金は下記の口座へお願い致します。

 東京三菱銀行
 広島支店
 普通口座 1178633
 カイザーサウンド有限会社

 4,000×1,05=4,200円


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ローゼンクランツ
貝崎 静雄
〒733-0003
広島市西区三篠町2−17−7
tel&fax 082-230-3458
info@rosenkranz-jp.com
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 ----- Original Message -----
 From: "H.K"
 To: info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Monday, May 27, 2002 10:31 PM
 Subject: H.K>返送しました。


 貝崎様こんにちは。

 お約束より1日超過で恐縮ですが、本日試聴セットをご返送しました。6mmスパイクのみ、そのままいただきました。

 代金及び振込先を折り返し御連絡下さると幸いです。

 現在の当方のシステムは、おかげさまで2年前に購入以来一番良い音で鳴っていると思います(^^)。

 方向性スパイクをきちんと長さを揃えて差し込んだのが、かなり効いたみたいです(^^)。

 クラシックも今までより良いですし、耳障りだったロック・ポップスも問題無く鳴るようになりました。

 不満があった音楽性も以前より随分良くなりました。元々音楽性に関しては秀逸なスピーカーの筈ですから、上手く鳴らせさえすれば、血の通った音が出るみたいです。

 正直、今までの大きな不満が無くなってしまいました。

 あとは、音色の微調整(音に色が付いているので)と、音楽性・音楽表現力について、もう一歩踏み込んだ音に出来れば・・・と思っています。ここまで来るとちょっと贅沢ですね(^^;。

 WEBを観るとそちらに長い間展示品のYBAアンプがあるようですが、これは如何でしょうか?私が今まで聴いたアンプの中で、YBAは特に印象的、音楽的なアンプです。けれど、流石に高いので購入時にはTAG McLarenで妥協した感じです。

 MARANTZさんの新型アンプが好評みたいですので、見向きもされなくなってしまいましたですか?(^^;

 ローゼンクランツのインシュレーターに関しては、何処かにこのテイストを一ヶ所入れられたら良いとも思うのですが、どれが良いのか、何処が良いのかといった点に関しては、今回の試聴では詰め切れませんでした。

 全体をローゼンクランツで統一することに関しては、正直私の感性には合いません。そちらのように、ある程度調律が飽和するほど統一されたシステムまでなると納得するかも知れませんが、私のシステム内で乱用した程度では、中途半端な音質で消化不良を起こしてしまう感じです。

 スパイクの印象から、現状は、変化の大きいインシュレーターに頼るよりも、あくまで純正のままで、配線や部品などの方向性を丁寧に揃えていく方が、幸せになれる気がします。これは現実的ではありませんけど・・・。

 PB-JRとSTB-1に関しての補足ですが、STB-1を使う場合、アンプ側にJRを入れてもバランスの取れた音になりました。個人的にはCDP側よりも良い感じです。とにかくこの二つは相互作用する事で、1+1以上の効果を発揮するみたいなので、STB-1だけ使用するのは無理があると思います。

 あと、セッティングに関してですが、アンプの構造上、前2点、後1点にしています。どのインシュレーターでも、逆にするとどうしようもない音になります。今回はCDPもそれに合わせて前2点にしました。こちらは逆の方が良かったのかもですね。OPT-1では前一点だとおかしくなるのですが。

 個人的にはJRの音にもう少し潤いと輝きがあり、快活さをほんの少し高めながら、金属的、ハンダ的キャラクターが少なくて広がりのあるあるフラットな感じだと良いなぁと思いました。ちょっと箱庭的すぎる感じで食い足りなかったのです。値段を考えると、妥協はしたくない価格ですので。

 この度は貴重な経験をさせてくださり、貝崎様には心から感謝いたします。色々辛口な物言いが多くてお耳汚しになってしまったかもですが、私の印象が、少しでも何かのお役に立てれば幸いです。

 では。長文失礼しましたm(__)m。

 H.K



 ----- Original Message -----
 From: "H.K"
 To: info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Saturday, May 25, 2002 5:24 PM
 Subject: H.K>2002/5/25


 こんにちは。

 ただいま最終オーディションをしております。期間が短いのでなかなか大変です(汗)。

 正直なところ、どうしても、これだ!と云えるクリティカルなセッティングに巡り会えないまま、色々と試行錯誤を繰り返しております。

 以下、相変わらずまとまりの無い文章ですが、最後まで読んでいただけると幸いです。

■PB-JRの印象。

 独特の半艶消しメタリック系の音色に好き嫌いが出る。ハンダの音?、中低〜低域のアタックが浮いた感じで歯がゆい。高域の歪みは(メタリックな音色なのに)減退する。高域の位相は良い方向に改善する。中域はフォーカスが整い気持ちよい。

 方向性をちゃんと揃えるとフォーカスの揃った快活な音。後ろ向きでは奥行き深く、精気の欠けた清廉な音。丁度ポジティブとネガティブですね。謎だ・・・。

 共振によるエコーが減衰する分、不使用時と比べてやや響きが大人しくなるが、これはこれで本質的に正しい方向に整っているように思う。ただ共鳴を活かしてシステムのバランスを取っている場合はバランスが崩れる。

 ただ、なんというか、正直なところ、トータルでこの程度では物足りない気がする。音色がインシュレーターの個性的なトーンに引きずられてしまい、ナチュラルでないのが残念。

 しかしながら、大抵の人はこれだけ改善すれば満足すると思う。客観的に観てなかなか良い製品です。ちょっと高いけど(爆)

 TL5100Zには普段リプラスのOPT-1を入れていますが、少なくともBABYエコよりは良いと思います。JRと比べると、JRの方が音質はHi-Fiです。けれど、OPT-1は、水晶と水晶クロックの関係?のためかどうかわかりませんが、CDPに入れるとCD独特のデジタル歪みが激減します。ある意味、これは止められないです。それに、穏やかでおおらかな優しい音がするのも魅力。アンプとかに入れてもさっぱり??なのですが(^^;。

 アンプの方が、うーんですね。JRの方がテクニカ改よりは少し良いのですが、なんか、こう、JRでも中途半端です。煮え切らない感じ。

■PB-BABY eco

 パッと聴いた瞬間のインパクトはこれが一番でした。明るくてとにかくうるるんとした潤いがあり、まさにブラスの華麗な響き。中域は滑らかで密度感が高い。中域重視で低域の厚みは感じない。高域は歪みが取れて無いようにきこえるが、実は独特のメタリックで滑らかなキャラクターで、響きを拡散しているだけのような気がする。その為長く聴いていると音が耳について好ましくない。一時的に耳が変になるので自分の弾くピアノにBABYの音色が乗ってきこえてこれはちょっと困る。

 トーンが一種類しか出ないので、1日ですぐに飽きた(爆)ホルンとかリアルでしょうが、弦楽器全滅。ピアノはそれっぽいですが、違います。

 エネルギー感が変に落ちるのが気になる。使う場所にも拠るのですが、方向性を揃えても音が過度に大人しくなるケースが多かった。

 輪郭が不鮮明で定位がややふくらむ。元々音場拡散気味ののシステムで、定位を明確にしたいという方向性とは合わない。

 ある種魅力的な音色なので、響きを活かす形で、副作用が出ない程度に、使える場所を探したけれど、短期間では見つけられなかった。

 スパイク受けとして使用したとき、最初のインパクトはあった。店頭のデモで使えばウケそう。けれど、神木に戻して愕然。音楽が戻ってきた。弦楽器やピアノのリアリティは遥かに上。バイオリンやチェロは特に見事。とてもまともな質感。奥行きのある音場空間や、響きのディティールの再現性、音楽性も数段上。

 それと定位のシャープネスが意外にも良好。ロック・ポップスがそこそこ聴けるようになりました。今まではセッティングが悪すぎたみたい。黒檀ですので、音色は地味ですし、多少の響きのカサツキ感があり、オーディオ的な意味のインパクトはBABYが有利です。

 神木は気圧や湿度で音色がコロコロ変わるのでその点がどうしようもなく困ります。楽器っぽいと云えばそうなのですが、聴く気にならないほど変なときが・・・。あと、何故かガタが出ます。むむむ。

■STB-51

 一番期待していたけれど、これは期待はずれでした。

 ポップス等は特にフォーカスや安定感が向上して良いです。アタック感は改善されますが、俗に云うHi-Fi調で、クラシックの生楽器の質感が異質になるのと、どこか引きつったようなテンションや金属的な質感を感じるので、聴いていて全然楽しくありません。

 例えると、ツィメルマンやポリーニの演奏で頭痛くなるのに近いです(爆)。確かにこれで変わるけど、相対的にPB-JRの方が変化は大きいし、価格も高く、単体での使用メリットは低いと思いました。セットで使うとJRの良さを更に増してくれる感じで良いと思います。

 音質はともかく、人間的な血の通った暖かさ、おおらかさ、音楽的な開放感は失いたくないです。

■方向性スパイク

 装着前後でのコンディションが大きく異なりますので厳密な比較は出来ませんでしたが、音が澄んで滑らかになったような気がします。見た目は只のスパイクですが、これだけでもローゼンクランツの音がするような気がしました。他のインシュレーターで耳に癖が付いているだけかも。

 これに関してはセッティングからして以前が酷かったこともあり、今回厳密に長さを合わせたことも含め、随分と良くなったような気がします。とにかく、神木のスパイク受けの鳴り方が大きく変わりました。やっとまともに効果が発揮されるようになった感じです。

■総評

 今回の試聴を通して、微妙なことで如何に音質が変化するのか、思い知った気がします。分かっていたつもりですが、どうやら、オーディオに対して実はいい加減だったようです。インシュレーターの微妙な位置、コンポの位置、スパイク、受け皿のガタの取り方、その他、微妙なコンディションの積み重ねが、高価なインシュレーターを入れる入れない以前に、一番大切であることを思い知りました。

 この辺のことを突き詰めないまま、ローゼンクランツを使用しても、果たしてその性能が発揮できのるか?これはNOでしょう。その甲斐性がなければハッキリ言って宝の持ち腐れですし。私自身、1週間の試聴でローゼンクランツの持つ能力を正しく引き出せたとは到底思えません。

 方向性の良さは理解できましたが、核心が掴めなかった以上、結局、分からなかったというのが正直なところです。使いこなせなかったと言い切ります。

 H.K



 ----- Original Message -----
 From:info@rosenkranz-jp.com
 To: "H.K"
 Sent: Thursday, May 23, 2002 1:24 AM
 Subject: Re: H.K>2002/5/22


 H.K様

 詳細なレポートありがとうございます。

 現時点でスピーカーの箱鳴りがどうしても取れないということですが、元々そのような鳴り方がするように出来ているのであれば、その問題点そのものを解決しない限りはどうにもならないかもしれませんネ。

 現状で何とかということであれば、私の勘としては充填材として選んだポリプロピレンサンドが上手く機能していないように思われますが如何でしょうか?

 吸音効果と振動減衰とはこれまた少し役割が違うように思われます。ポリプロピレンの場合、果たしてスピーカーエンクロージャーの内部の充填材として相応しいものなのでしょうか?。私には経験がありませんので何とも言えませんが、どうもイメージとして触手が動かないですネ。

 結論として、箱の内部の背圧が消化できるメカニズムが足りないことと、箱そのものの剛性が足らないのではないでしょうか?。以上、ご感想を頂いた中での私自身の推測です。


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ローゼンクランツ
貝崎 静雄
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 ----- Original Message -----
 From: "H.K"
 To: info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Wednesday, May 22, 2002 6:22 PM
 Subject: H.K>2002/5/22


 貝崎様こんばんは♪

 昨日より、スピーカーを1年ぶりに逆さにして、スパイクを6mmの方向性を揃えたものへ交換し、前後の長さも等しく揃え、BABYエコをスパイク受けにしました。エコはEを後に揃え、凹み側を下にしています。上下は説明書に書いてませんでしたよね?作業にはやはり2時間近くかかりました(汗)。

 スパイクの長さは1/2が良いとのことですので、ちょっと考えて、6角ナットの中央がネジの真ん中2cmの位置に来るように差し込みました。長さでは底面から2.25cmになります。元々のスパイクにはワッシャーが噛ませてありましたが、貝崎さんのには付属していませんでしたし、手持ちのワッシャーの方向性も不明ですので、今回は使用しませんでした。これでいいのかしら?(^^;

 さて、音の方ですが、今回は激変しました(*^-^*)。ガタが出ないようしっかり調整したのもあるでしょうが、ノーマルにBABYエコを噛ませた音質が、更に数段良くなったような感じでした。正直、TL5100Zの変化は、値段を考えると、こんなもんか〜って感じですが、スパイク受け側はかなり極端な変化が感じられました。

 音色的にはメタリックですが、潤いと丸みがあり耳障りではありません。活発で明るい音色も好みです。定位は相変わらずややふくらんだ感じです。(神木より手前気味かも。あと重心が上になります。)ただ、バイオリンなど弦楽器は、実際よりもちょっと金属的すぎる感じです。

 これは神木+スピーカーの元々の音色の方がリアルではと思います。ピアノはヤマハの音がスタインウェイっぽくなってしまいます(爆)スタインウェイはこれまた、生まれたてみたいな・・・。整調でハンマーを固めた音って言うのかな・・・。

 そのように、楽器との相性は感じますが、全体としては、しっかり向上したように思います。BGM的ではなく、音楽にしっかり耳を奪われるような鳴り方です。このへん家族にはちょっと不評でしたが(^^;弦楽器が甲高くてうるさい!と言われました。

 確かにツイーターに元々あるピーク感が今までノイズに埋もれていたのが、音色が滑らかになった分、やや耳につく感じがします。ピーク自体は以前より収まっているのですが、全体の澄んだ質感とSNの良さで、悪い部分が顔を出してしまったようなイメージです。

 ここは新たに対策しなくてはいけないな〜と感じています。もしかして、エコブラスではないノーマルのBABYにすると、解決するのでしょうか?エコブラスって、なんとなく、甲高いイメージですよね?明るさと活発さは大変好みですけど。ここは普通のBABYと比べてみたいなぁと思いました。

 元々のスパイクはかなりガタがありましたので、方向性スパイクがどの程度良い物かは、他の効果に埋もれて比率を判別できませんが、元のスパイクはネジ山のギザギザがそのまま音に乗ってる感じがしましたが、これはあまり感じません。ただ、BABYエコはちょっとピンとテンション掛かってる雰囲気があります。緊張感とは違うのですけど。

******************************

 今、朝のBSクラシックの録画をクリップオンから聴いている感じでは、ちょっとインシュレーターのキャラクターが強いかな?とも思います。

 定位が今までよりややふくらんでいます。それと、前はもっと音場が深かったかな・・・。ビデオなので、TL5100Zの方の影響は関係ないですし。滑らかで耳障りが良いのが魅力です。

 数日後また、シュンモックを戻して状況を確認してみます。

 ちなみにSONYのクリップオンSVR-715の音自体は本来シャープでクールでメタリックです。圧縮ですけど・・・。)

 *スパイクは外すのイヤなので、このまま買い取る事にします。振り込みは、月末で構いませんでしょうか?

 JRとSTBを入れたCDも含めたトータルとしては、今のところ、

  • 音質の変化自体はかなり大きい
  • ちょっとメタリックなキャラクター(支配力)が強すぎる。良く言えばまとまり、統一感が出た。
  • 高音が滑らかになって耳障りなノイズが出ない。その為ポップス・ロックが問題無く聴けるようになった。ただ、弦楽器の倍音がつるんとしておかしい。
  • CDの定位はシャープになった。それ以外はややふくらんだ。
  • 生楽器に近づいたかと問われるとNO。逆にリアリティでは遠ざかった部分も多い。(直接音の鮮度はともかく、倍音や関節音の空気感みたいな部分はあからさまに違うと思います。)とても奇麗なのでオーディオ的にこれはこれで良い音って感じ。ドイッチェグラモフォンとかECMみたいな・・・(笑)
  • ハンダの音?は気になる。シンプルな下位モデルの方が素直で良いのかもとか思ったり。*元々ローゼンクランツさんに興味を持ったきっかけが、大阪のピアノ弾きの友人から、オーラのアンプにCOUSINを入れたら劇的に良くなったという話を伺った為です。ちなみに彼はCDPにTL51Zを使ってます。
  • スピーカーの妙な箱鳴り感はまだ依然として残っている。少し良くなったけどここがどうしても治ってくれない・・・(涙)これが一番ロック・ポップスで変に聞こえる部分なのです。

 私は音楽の事となると、発言等が厳しくなり、作り手様にはどうしても辛い部分があると思いますm(__)m。

 正直な印象を取捨択一せずにお伝えするとなると、プラスの面も疑問に思った面も、どちらか一方だけではなく両方出てくると思うのです。これはどんなに良い製品・演奏であっても基本的に同じです。

 あと、試聴のインプレは誤解や、短時間のちょっと聴きによる勘違いが含まれている可能性も十分にあります。それらを踏まえた上で、私の個人的な印象を読んで下さると幸いですd(^_-)。

 H.K



 ----- Original Message -----
 From: "H.K"
 To:info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Monday, May 20, 2002 4:04 PM
 Subject: Re: H.K>2002/5/20


 貝崎様こんにちは。昨日後半の分と今朝の分のインプレです。

 TL5100Zの方は前日の通りでまあまあな感じです。インシュレーターがPB-JRの場合は、STB−51の方が純正より良いみたいです。

 しかし、個人的にはハンダの音?が気になるのも事実です。今まで聴いたことのない、生楽器でもない異質感です。ポップスを聴いた感じ、耳障り感は大分緩和されますが、なんかインシュレーターのキャラも目立ちます。

 今朝は、Vienna AcousticsのT-2のスパイク受けを、神木からBABYエコへ交換しました。スパイクは今までのまま外していません。神木も黒檀製で高価なものですし、方向性もあります。

 BABYエコを入れると、スパイクの長さのばらつきから、フロント2点の3点支持っぽくなってしまいました。神木の場合柔らかい素材で出来ていて、スパイクをそこに突き刺してしまうので、多少のガタがあってもスパイク受けが吸収してくれます。ただ、刺さってしまうので何度も繰り返し入れたり外したりはしたくないものです。溝が深まってしまいますから。

 最初スパイク受け無しの、コーリアン直置きで聴きました。バランスが上寄りになり、ツイーターにピークが来てやや耳障りな感じです。ポップス系はシャープになってそれっぽいですけど。

 さて、BABYエコを入れます。その音ですが、これは文句無しに好きかもです(*^-^*)いきなり今までより滑らかで安定感のある音が出ます。ちょっと明るい感じですが、これも爽やかです。ソプラノもテノールも素直に浪々となりますし、定位は奥まりましたが、音場に変な箱庭感もありません。

 スピーカーから音が離れてナチュラルフラットな感じです。

 ピアノの音色も生に近いリアルなメタリック感です。

 JRやSTBのみでは、この金属感が現実とはちょっと違う気がしていたので。

 次はスパイクの交換ですが、ここが難関。作業が面倒な上に、1年放置して熟成?したポリプロピレンサンドを逆さにシェイクして動かしてしまうわけですし、スパイクは同じ物でも外して取り付けるだけで音は激変します。触れば1月は落ち着きが戻らないと考えています。

 でも、BABYが良さそうなので少し気力が湧きました(*^-^*)。

 では。本日はこの辺で。

 H.K



 ----- Original Message -----
 From: "H.K"
 To: info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Sunday, May 19, 2002 6:04 PM
 Subject: Re: H.K>使用方法のご確認

 こんばんは。

 失礼しました。勝手にAが前だと思い込んでました。後ろ向きだとなかなか合わせにくいですね・・・(汗)

 いま、TL5100ZにSTB-51とPB-JR(A後ろ向き)にしてます。ユンディ・リ君はとりあえず、良い感じで鳴ってます。向きだけでこんなに違うんですねぇ・・・謎(笑)。これから1時間おきくらいに順次色々試してみます。

 H.K



 ----- riginal Message -----
 From:info@rosenkranz-jp.com
 To: "H.K"
 Sent: Sunday, May 19, 2002 5:32 PM
 Subject: 使用方法のご確認


 H.K様

 PB-JRUについてですが、Aマークが機材の背面側に来るようにお使いくださるようお願い致します。当社のインシュレーターは仰るとおり使い方を間違いますと最悪になりますので説明書を良くお読みくださいませ。

 今回のように反対の方向で使いますと、音楽のエネルギーは全く聴き手に届かなくなります。BABY(E)とて同じです、気をつけてお使いくださいますようお願い致します。


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貝崎 静雄
〒733-0003
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 ----- Original Message -----
 From: "H.K"
 To: info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Sunday, May 19, 2002 2:57 PM
 Subject: Re: H.K>商品発送のご案内


 貝崎様こんにちは。

 商品無事に届きましたので、只今一つずつ丁寧に試聴しております。

 スピーカーのスパイクネジですが、みなさんの言うとおりどうやら6mm弱でした。ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。5mmのほうはそのままお返ししますので、ご了承下さいませm(__)m。

 とりあえずPB-JRをアンプに、それとSTB-51を試しています。

  1. PB-JRを3点支持で、TAG McLarenアンプに入れました。Aマークを全て前向きにしました。テクニカの真鍮インシュレーター改とトレードインです。開口一番、家族に"なにこれ?ジャズ向き?あんたこーゆーのが好きだったの?"と指摘されます。

     30分ほどのオーディションですが、結果は予想に反して音が大人しくなり死んでしまい、定位も今まで以上に奥ゆかしくなり、もともとひ弱な傾向のアンプとの相性は良くないみたいでした。

     また、響きもクリアになるよりは霞がかかったようなイメージで、クールで金属的な方向性が、システム全体の音と合わない感じです。SNが良くなり、マイナス方向のダイナミックレンジが改善されますが、音がスピーカーの間にこじんまりとしてしまい響きの臨場感が激減します。

     ボーカルの伸び、声量感などは激減と言っていいです。考えた末、これはすぐに外しました。テクニカ改に戻すと、音の柔らかさ、滑らかさ、おおらかな伸びの良さが戻ってきました。こちらの方が親しみやすいです。元々がソルボセインフィートで設計されたアンプのため、多少のゴム系素材との組み合わせは、アンプのシャシーの弱さをうち消す上でメリットとなる感じです。

     テクニカ改>テクニカの6個入り3,200円のインシュレーターの、下のソルボセインだけ剥がしたもの。上部に小さなハネナイトが付いています。
  1. この状態でSTB-51を使うと、更に違和感が強調されます。ちょっとショックでした。
  1.  アンプをテクニカ改に戻し、暫く馴染ませてから、STB-51を使用。この方法の場合、デメリットは目立たなくなります。純正と比べて全体に重心が下がり、安定感が増します。TL5100Zのよろめいた感じが無くなります。

     あと、帯域バランスが落ち着き窮屈な部分がすっと引く感じです。音色はメタリックですので、音源との相性がある感じです。独特の薫り高さもありけっこう魅力的です。SNも良くなりますし、膨張感が取れ、定位がシャープに、また全体に清廉な緊張感が漲ります。

     オーディオ的な意味での解像度も高くなり、細かなタッチが明瞭になります。マイナス方向へのDレンジが深くなります。反面、純正の方は、明るさ、丸みのある穏やかで血の通った暖かさ、プラス方向への音楽的に素直な表現力、響きの豊かさ、広がりのある開放感、ふくよかさがあり、チャーミングで親しみやすい感じです。

     おおらかなので重箱の隅をつつくような聴き方ではSTB-51に劣りますが、こちらにも侮れない魅力があると思います。ただ、音域がへなへな偏っていて、中高域に若干のピークというか引っかかりがあるのが残念です。純正の素材は何でしょうか?周りの意見(私以外オーディオには無関心)も総合すると、"STB-51は魅力的だがどっちもどっち"です。

 とりあえず、本日はここまでm(__)m。

 H.K



 ----- Original Message -----
 From: info@rosenkranz-jp.com
 To: "H.K"
 Sent: Friday, May 17, 2002 1:08 PM
 Subject: 商品発送のご案内


 H.K様

 試聴品の準備に手間がかかりましたが、19日(日)午前着指定で発送させていただきます。

 スパイクにつきましては、5ミリと6ミリ両方用意させていただきましたので残りの物はご返却ください。

 価格はどちらも一組4,000円です。

 お送りする試聴品の明細を書いておきます。

  • PB-BABY(E)×8・・・・・・スパイク受けとして、又、アンプ、CD、スピーカーのインシュレーター用。
  • PB-JRU×6・・・・・・・・・CD、アンプ、スピーカーのインシュレーター用。
  • STB-51
    ※ 試聴品の中でBABY(E)のみ新品になります。スパイク受けにお使いになる場合傷がつきやすいですから気をつけてください。試聴期間は1週間以内でお願い致します。
  • スパイク:M5×8、M6×8
    ※ スパイクは中に入る長さと、出る長さを半分にしていただくのが振動のモーメント上一番いい音になります。ナットは確実にスパナを使って締めてください。ガタツキガあると音の濁りの原因になります。

 本日佐川急便にてこちらを発送致します。念の為に荷物の問い合わせ番号を書いておきます。
***********
http://www.sagawa-exp.co.jp/


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 ----- Original Message -----
 From: "H.K"
 To: info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Sunday, May 12, 2002 11:59 AM
 Subject: Re: H.K>発送遅れのお詫び


 貝崎様こんにちわ〜(^^)。

 なかなか届かないので輸送中になんかあったかと思いました。

 ネジなのですが、6mmが無いということですので、ついでに5mmの方も用意していただくことは可能でしょうか?

 見た感じかなり細いんです。どうみても直径6mmは無いと思うのですが・・・。定規で測って間違いなく直径5mmなのです。

 あと、発送していただく試聴用サンプルは新品?or試聴用の中古品でしょうか?

 何でもそうですが、使い込むと音が丸くなりますよね?レンタルCDとか、中古販売を時々利用しますが、けっこう音が曇ってる事が多いので・・・。

 H.K



 ----- Original Message -----
 From: info@rosenkranz-jp.com
 To: "H.K"
 Sent: Sunday, May 12, 2002 11:11 AM
 Subject: 発送遅れのお詫び


 H.K様

 試聴品の発送が遅くなってすみません。

 スパイク用6ミリネジを選別しましたところ、方向性が反対の物が多く数が足りないことが判明しました。

 申し訳ありませんが、明日仕入れてきますのでもうしばらくお待ちくださいませ。発送する際にはお届け日を指定し、お知らせした上で改めてお出し致します。

 このたびの不手際申し訳なく思います。


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 ----- Original Message -----
 From: "H.K"
 To: info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Tuesday, May 07, 2002 10:33 PM
 Subject: Re: 6:試聴品発送のご案内


 了解しました。
 楽しみにしています(^^)。

 H.K



 ----- Original Message -----
 From: info@rosenkranz-jp.com
 To: "H.K"
 Sent: Tuesday, May 07, 2002 9:57 PM
 Subject: 試聴品発送のご案内


 H.K様

 CECからの返答では5,8〜5,9ミリとのことですが、今までの経験上おそらく6ミリだと思います。当方では5ミリサイズは持っていませんので、とりあえず6ミリタイプをお送りてみます。合わない場合は、インシュレーターの試聴品をご返却下さる便に同梱してください。

 尚、価格はナット付きで500円X8=4,000円になります。試聴品は着払いにてお送りさせていただきますので、よろしくお願い致します。試聴期間につきましては1週間以内にてお願い致します。一両日中に佐川急便にてこちらを発送致します。

 念の為に荷物の問い合わせ番号を書いておきます。
 ***********
 http://www.sagawa-exp.co.jp/


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tel&fax 082-230-3458
info@rosenkranz-jp.com
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 ----- Original Message -----
 From: "kh" <cec-web.co.jp>
 To: "H.K"
 Sent: Monday, May 06, 2002 3:55 PM
 Subject: Re: スパイクついて質問です。


 H.K様

 日頃はCEC製品をご愛用いただき、まことにありがとうございます。

 さて、ご質問にお答えいたします。
 
 T-2 スパイク用の穴の径は6mmですから、スパイクのネジは5.9〜5.8mm位が宜しいかと存じます。

 今後とも、CECを末永くご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

 (有)美梼社・kh



 ----- Original Message -----
 From: "H.K"
 To: <cec-web.co.jp>
 Sent: Sunday, May 05, 2002 11:11 AM
 Subject: スパイクついて質問です。


 kh様はじめまして。H.Kと申します。
当方、ここ2年、CECのTL5100ZとVienna AcousticsのT-2を愛用しています。(過去にCH5000RとCH7700も使ってました。)CH5000Rを手放したのは今でもバカだったと思ってます(笑)

 さて、T-2のスパイクを社外品(ローゼンクランツ)へ交換することを考えています。

 そこで、スパイクのサイズを教えていただきたいのです。5mmかな?と思ったのですが、妙に細く見えるので、確認を取りたく、メール差し上げました。

 至急御連絡下さると幸いですm(__)m。

 いずれ、そちらの試聴室へお伺いしたいです♪

 あと、18回メルマガの貴殿のメアドが変でした。
 その為送信に手間取ってしまいました・・・(^^)ゝ。

 H.K




 ----- Original Message -----
 From: "H.K"
 To: info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Monday, May 06, 2002 8:46 PM
 Subject: Re: 5:試聴プラン


 貝崎様こんばんは。

 CECから返事が来ましたので転送します。

 正直、えっ!?という感じです(汗)。再度スピーカーに腹這いになり、ネジの外径を測りましたが、ネジ山の頂点同士を結ぶと間違いなく5mmです。

 測り方がおかしいのでしょうか?もしかして溝側の内径を測るのでしょうか?それにしても1mmも違うとは思えませんし・・・。

 むむむ・・・。

 H.K



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 Sent: Sunday, May 05, 2002 11:28 AM
 Subject: Re: 4:試聴プラン


 貝崎様こんにちは(^^)。

 スパイクのサイズですが、現在連休中ですので、CECへの問い合わせメールが帰ってくるまで少々お待ち下さいませm(__)m。

 プランに関しては了解しました。

 私の方も出来るだけ詳細に、オーディションの感想をお伝えできるよう頑張りますd(^_-)。

 *関係ない話ですが、Yahoo!オークションで落札したジェシーノーマンのシューマン歌曲集(PHILIPS輸入盤・新品)が昨日届いたので、昨晩から何度もリピートとして聴いております。それを今朝、愛用しているアコリバのRD-1で消磁しましたら、なんか、オーディオ的な解像度は高くなったのですが、冷たい音色で音量が下がったみたいになってしまい、消磁前のふくよかで暖かみのあるリアルな音ではなくなりました(涙)

 新品に使ってはダメなんでしょうか・・・。や〜これ使うと時々こういう目に遭います。

 ちょっと前にもショパンの歌曲集(英国盤)を取り寄せたら、RD-1でそうなりました。

 ま、もう消磁せずに暫く放っておけばきっと元通りなるんでしょうけど。古いCDでは大抵デメリットよりメリットの方が際立ちます。

 あと、今TAG McLarenのアンプのヒューズ(4A 125Vミゼット)を、クライオの容量の大きなセラミックタイプに換える事を目論んでます。1,000円だけで安く上がるのらしいで。

 元々このアンプは100〜125V汎用の国際規格なので、100V50Hzの国内ではややひ弱な音に聞こえます。(勝手な思いこみですが、音色バランス的にどうも、そうなのじゃないかと推測してます。)5Aのタイプに換えたらそれが少しはましになるかなと思いまして。ヒューズで窮屈になっている分解放して上げる感じで。

 100V地域の場合、単純に5Aでも安全かな?と思うのはシロウトでしょうか?(爆)

 H.K



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 Sent: Sunday, May 05, 2002 10:15 AM
 Subject: 試聴プラン


 H.K様

 スピーカーのスパイクのサイズは分りましたでしょうか?分り次第こちらで選別して、BABY(E)、JRU、STB-51と共に一緒にご試聴頂こうとおもいます。

 第1弾は最小のコストで最大の効果をと言うプランです。

 それを聴いて頂いた後に、最高級のDADDYでお聴き頂けたらと思っています。


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ローゼンクランツ
貝崎 静雄
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 From: "H.K"
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 Sent: Sunday, April 28, 2002 9:58 AM
 Subject: Re: 3:H.K>貸し出し希望


 おはようございます。

 音楽愛好家の方(この場合オーディオマニアは対象外です)にとっては、「百会や全身の皮膚」を通して本能の部分に直接入ってくる音については、好みとか言うものはほとんど存在しないと私の体験上のデーターとして確実に存在しています。

 ショップの方でこれをご理解されている方もいらっしやるのは嬉しい限りです。本当の意味で良い音・体によい音とは、どの様な人にも共通した普遍的な真理であり、生理的絶対があると思っています。それは、短音階を聴けば悲しくなり、長音階なら楽しくなるといった現実と同じ自然の摂理と思っています。

 ただ、オーディオの場合、キャラクターの個性や、聞き手の趣味など色々の問題があり、またマニアックであるが故に、"好み""人それぞれ"といった言葉でお茶を濁さないと、価値観の衝突から人間関係のトラブルになってしまう様なケースをネットでは多く見聞きしてきました。

 好みとはその場を取り持つには耳当たりの良い言葉ではありますが、この様な発想からは決して真実は生まれないだろうとも思い、そんな中で繰り広げられる談義からもいつからか離れてしまっています。

 すなわち、「そうした音になるためには、そうあるべく条件によって構築されたものでなければ、決してそのようにはならない」。それを、私の場合は「理」と捕らまえております。

 現有のシステムでは元々無理である・・・とは考えたくはないのですけど(笑)既に買い換えにもウンザリしてきていますし。ただ、色々暗中模索の中である種の真実を見失いがちの中、金銭的なバランスと妥協点を見出して選んだシステムでもあります。

 ですから、元からダメなのかも知れないし、可能性はあるのかも知れない・・・少なくとも家具としてはかなりの愛着がある・・・そんなこんなでモノは好きなんだけれど、音も表現力も素晴らしいとは思うんだけれど、このシステムは何処かがおかしいと思っている自分がいます。

 入り口が間違っていると、出口を幾らいじっても、いつまでも正しいバランスは捉えられないのはわかりました。電源も入り口になるのかな?アンプとCDにはKharmaのKPCリファレンスという電源ケーブルを入れています。タップはCSEのCX-63aです(どこかイマイチですが、耳当たりの滑らかな音です)。

 この辺からして、私の表面的な好みがエレガント系の響きの豊かな奇麗で大人しめ音なので、問題点が更に!と判っていてもこういったアクセサリを選んでしまっています。ちなみにRCAはRedRose Music、スピーカーはアンプと同じTAG McLarenのケーブルをあちらから取り寄せました。Red Rose Musicは独特の繊細な魅力がありますが、TAG McLarenのケーブルは音質はともかく、音色は汚いです。アンプと全然違います。

 もう一つは、「知らぬが花」で、予算的候補にないものはいくら良くても身を滅ぼしてもならず、最初にH.K様がイメージしておられたJRとBABYの試聴というのも現実的かもしれません。また、この問題ばっかりはお客様のご判断になります。しかし、それであっても今の状態から比べれば雲泥の差が出るのは間違いありません。

 今の現実との折り合いは当然あります。但し、経験という意味では、予算の範疇にないモノを知る機会があれば、知っておきたいとも思います。可能性を知らずにいれば、そこへ辿り着くための目標さえ、いつまでも明確に掴むことが出来ないですから。

 最上の可能性を得るために時間を犠牲にする(現状に甘んじ結果を過度に先伸ばす)のは不本意ですから、DADYを良いと思っても、現実は下位で何処まで満足出来るかを探ることになるかも知れません。

 今のシステムも手が届く遥かに安い物から何代モノ下取り買い換えを経てここに辿り着いています。しかし、高い指針無くして妥協点を探るよりは、明確な指針があった方が、妥協点であってもより相応しい結果を導き出せる可能性も上がると思っております。

 とりあえずデジカメの低画質ですが、システムの画像を添付します。・・・散らかったままでごめんなさいです(汗)。STB-51を含め、貸し出しの機種、数量に関してはおまかせします。(ご異存がなければ、良いバランスを見つけるまで何度か往復でも構いません。)

 H.K



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 From: info@rosenkranz-jp.com
 To: "H.K"
 Sent: Sunday, April 28, 2002 8:18 AM
 Subject: Re: 2:H.K>貸し出し希望


 H.K様

 現状の音については、ご報告いただいた通り手にとるように分ります。ここで申し上げたいことは、「音を見る」と「音を診る」の違いについてです。H.Kさんからのご報告は、正確に「音を見る」ことが出来ているが故に、私に正確に伝わったものです。

 その時、私のように豊富な失敗や成功経験をもっている現場主義中心の者にとっては、何をどのようにすればどのようになるということが見えてきます。ただ、その状態の音が全ての人々を満足させることが出来るかと言うことは、これまた聴く音楽の違いとかもあり、「逆必ずしも真ならず」という事も分っているつもりです。

 音楽愛好家の方(この場合オーディオマニアは対象外です)にとっては、「百会や全身の皮膚」を通して本能の部分に直接入ってくる音については、好みとか言うものはほとんど存在しないと私の体験上のデーターとして確実に存在しています。

 H.K様の文面からはそのように感じました。いつも私は音を作り上げていく際には、お客様に「『理』と『気』のバランスが一番大切です」。と説いて歩きます。「理屈の理」、「真理の理」、「道理の理」で、気は「感性」や「芸術性」を意味します。

 すなわち、「そうした音になるためには、そうあるべく条件によって構築されたものでなければ、決してそのようにはならない」。それを、私の場合は「理」と捕らまえております。

 屁理屈ばかり並べているようですが、CDで捕らまえた音が写真のネガと思っていただければ分り易いのではないでしょうか。ネガの時点で膨らみがちなものをアンプで引き延ばし尚且つ膨らみがちな鏡(スピーカー)に写していると想像してみてください。

 そうした状態の中でのバランス調整になりますと、反対方向に大きく振れたものがいいと感じる危険な状態に出会います。この時のバランス感覚というのは生気のない力のないものとなります。

 もう一つは、「知らぬが花」で、予算的候補にないものはいくら良くても身を滅ぼしてもならず、最初にH.K様がイメージしておられたJRとBABYの試聴というのも現実的かもしれません。また、この問題ばっかりはお客様のご判断になります。しかし、それであっても今の状態から比べれば雲泥の差が出るのは間違いありません。

 よくご検討くださいませ。


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貝崎 静雄
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 From: "H.K"
 To: info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Sunday, April 28, 2002 2:13 AM
 Subject: Re: 2:H.K>貸し出し希望


 貝崎様、お忙しいところ、早速のお返事有り難うございます。

 出張で東京におられるんですね〜♪お時間が有ればこちらに、という訳には行かないでしょうが(笑)、東京で試聴会など有ればいつかお会い出来たら光栄です。

>緩すぎると言うことにつながる時もあると思います。
>TL-5100Zその物も全く同じような傾向を持っているものですから特にクラシックバランスに偏っているのです。

 おっしゃるとおりでございます。以前PIONEERのDVD等を繋げたときは、極端ですが随分ポップスでも楽しく聴けていました。ただ、現有のMARANTZ・CDR630や、以前に自宅試聴したDR-17では、TL-5100Z程ではないにしろ、十分に柔らかかったです。

>(STB-51)で驚くような改善が得られますので、
>是非お試しいただきたいと思います

 これは最初から候補に入れていましたが、場所がCDPと云うことで、トータルに与える変化・改善の度合いからすると後回しかな?と想像しておりました。

>スパイク

 付属のスパイクは焼銅色です。素材的に良いとは思えないのですが、スパイク無しよりもバランスの取れた音がするので取り付けております。低音に関しては現状でも出過ぎ?といいますか、弾力的で締まりはないものの、量感は結構あります。音調のバランスとして、生楽器の音よりも全体に"重い"と感じています。トールボーイスピーカーにありがちな重さです。

 方向性管理のスパイクは存じ上げませんでした。スパイクは6mm程度ですが、外して測るわけにもいかないので、CECで確認できればと思います。なんとなく普通の6mm規格より細い気がするのですが・・・。

 刻みの頂点で外径を測るとかすかにに6mmよりも細いです。欧州の規格でしょうか?あと、スパイク受けやスパイクを換える場合、現状より背が高くなるのは出来ればあまり好ましくないと考えております。現状は丁度前を3.5cm強、後を3cm弱程度にして、微妙にバッフル面を傾斜させております。

 スパイクが合えば劇的に良くなりそうですね・・・これは是非合うと嬉しいのですが。スパイク無しのセッティングですが、昔、ハーモニクスのインシュレーターや黒檀ブロック等で試した際には、更に抜けが悪化し、こもったイメージとなりました。

 あと、元々足りないレンジのフラット感がさらに狭くなります。スパイクは音を重くしないためにも必要悪かなと感じました。元々シビアなスキャンスピーク製ツイーターがどうも共振して有り難くないのですが。

*とりあえず方向性スパイクの価格を知りたいです。

>値段の通り正直に出来ていますので、先ずは最高の状態で聞いて頂きどれだけ持っている能力を引き出してやれるのかということを知っていただくのが何よりだと思います

 正直、高額なDADYは全く考えておりませんでした。システムのクラスでもおわかりの通り、オーディオにかけている予算はそれなりですので・・・。

 出来ればオーディオの存在はすみやかに忘れて、音楽を聴くこと・予算的にはソフト購入に集中したいのが本音です。ここ数年はオーディオの泥沼にはまってしまい、しかも良くできた小型シンプルシステムのような不満のない安心感が得られず、音楽を志す人間として、自分のやっていることは本末転倒だなぁ、不本意だなぁと思っております。

 予算の面も含め、当初の想像では、STB-51の他に、JRをアンプに入れて(このアンプが華奢でかなり外乱の影響を受けます)スピーカーにはBABY?かなと思っておりました。それを踏まえた上で、可能性を体験させて貰えると云った意味でDADYをお貸し下さるのでしたら、ぜひ試してみたいと思います。

 H.K



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 From: info@rosenkranz-jp.com
 To: "H.K"
 Sent: Saturday, April 27, 2002 10:17 PM
 Subject: Re: 1:H.K>貸し出し希望


 H.K様

 初めまして、貝崎と申します。ただいま出張で東京に居ります。30日(火)には広島に帰ります。

 ご相談いただきました内容についてはよく分りました。スピーカ自身の特徴として伸びやかさとか、響きの良さというのがこのスピーカの持ち味でもありますが、言い方を変えると緩すぎると言うことにつながる時もあると思います。そこらあたりのことを仰っているのだと思います。

 私自身C.E.Cの本社試聴室(埼玉県本庄市時代)でウイーンアコースティックのスピーカを聴いた時にも同じような印象を持ちました。その時はローゼンクランツのCDスタビライザーの開発を終え、挨拶にお伺いした際のことでした。

 それともうひとつ気になるのは、TL-5100Zその物も全く同じような傾向を持っているものですから特にクラシックバランスに偏っているのです。ですから今回ご相談いただいたことに対しての第一のアドバイスと致しましては、先ずCDスタビライザー(STB-51)で驚くような改善が得られますので、是非お試しいただきたいと思います。

 さらに、CDプレーヤーにインシュレーター(PB-DADDY)を併用していただくことにより相乗効果が出ます。

 第二の提案と致しましては、附属のスパイクではとがりすぎが原因で鳴きが発生し、力強い低音を望むには無理があると思います。対応策としてローゼンクランツの響きの方向管理をしたスパイクに変えることと、スパイク受け専用インシュレーターPB-JR(H)をお使いいただく方法です。スパイクのサイズ(6ミリ又は8ミリ)をお教えいただければと思います。

 第三の案としましては、スパイクは使わずスピーカーの底にインシュレーター(PB-DADDY)直接使うという方法です。

 お使いいただくインシュレーターのグレードによる音の差につきましては、値段の通り正直に出来ていますので、先ずは最高の状態で聞いて頂きどれだけ持っている能力を引き出してやれるのかということを知っていただくのが何よりだと思います。

 それからお考え頂くのが一番いいと思いますが、如何でしょう?


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 From: "H.K"
 To: info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Saturday, April 27, 2002 2:19 AM
 Subject: 1:H.K>貸し出し希望


 貝崎様はじめまして。H.Kと申します。

 ローゼンクランツのインシュレーターの貸し出しを希望します。

 当方のシステムですが、
  • スピーカー Vienna AcousticsのT-2(神木のスパイク受けを使用)
  • アンプ TAG McLaren 60i(オーディオテクニカの真鍮+ゴムのインシュレーター下部のソルボセインを剥がしたもの)
  • CDP CEC TL5100Z(オーディオリプラスのOPT-1)

 となっております。(他の機器は省略)カッコ内はインシュレーターです。

 スピーカーは絨毯の上にコーリアン剤のボードを敷き、神木のスパイク受けを介して、付属スパイクで立てています。下部に砂を入れる空間があるのですが、Acoustic ReviveのSPスタンド充填用の、ポリプロピレン樹脂を分けて貰い、いっぱいに詰めております。

 システムはワカツキの木製ラックに並べています。ジャンルは何でも聴きますが、クラシックが8割です。(クラシックのピアノの勉強をしております。)

 それと、少し神木のマッピンゴという丸い反響板?を並べています。(米国でショップの不要品を安く買った物です。)

 さて、現在の不満点ですが、上品な音が好みで、聞き慣れたクラシックのコンサートホールの響きを目標に、インテリア性も重視でシステムを選び、有る程度の目的は達成できていると思うのですが、定位は良いのに直接音の輪郭・密度感が食い足りないといいますか、音がソフトでぼやーっと広がる感じで、音楽のニュアンスや音場の広がり、奥行き、響きの豊かさは素晴らしいのですが、シャボン玉のような感じで音像の実体感がありません。そして、メンテを怠ると、徐々にこもった音になります。

 特に、クラシック以外の邦楽打ち込み系などは、音像がふくらんでしまい、またツイーターの位相が狂った感じで響きが拡大されて耳障りになり、数分と聴いていられません。何故かクラシックではこの点全く問題無いのですが。

 最近のクラシックのホールトーン豊かな高音質盤にはめっぽう強いです。ただ、あまりにソースを選びすぎるので、音が悪くても何でも普通に聴けるシステムがいつも羨ましく感じます。ロックやポップスは車の中で(ナカミチのシステム)聴いています。こちらでは格別な高音質とは云えなくても、不思議とクラシックも含め全てが不満無く聴けます。

 難儀している元凶はスピーカーだと思います。機器はCDでもLPでもVIDEOでもCD-Rでも、この問題は全て同じです。アンプも力感の弱いふわっとした音ではありますが、(かなりの数の英国系アンプをこのSPとオーディションして、SPとの相性でセット購入しました。)モニターオーディオ、セレッション、その他のSPに繋げて聴いたときには、ここまでぼやけた感じには鳴りませんでした。

 現状この様な感じです。貸し出しの詳細に関しては、貝崎様のアドヴァイスを宜しくお願い申し上げます。

 システムの詳細について他にもっと必要な点が有ればご説明します。

 H.K


クラシックは良いが、他のジャンルの音楽を楽しめない
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